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病気ケガ関係

ソエ

管骨瘤や管の炎症の俗称。骨が完全に化骨していない若い馬によく現れる症状で、強い調教や硬い走路での調教を行なった際に発症しやすい。発症後は運動を軽くして患部を冷却することにより治癒するが、重症になると腫れたり疼痛を伴うことがある。

伝貧(でんぴん)

馬特有の伝染病である馬伝染性貧血の略語。症状は40度前後の高熱が出て2~4日後に平熱に戻って再度高熱が出るという状態を繰り返し、感染した馬は次第に貧血して衰弱していく。感染が判明した馬は法の定めにより安楽死の処置がとられる。2017年に国内の清浄性が確認されているが、JRAでは年2回全在厩馬を対象に検査(定期検査)を行って現在も予防に努めている。

蹄葉炎(ていようえん)

馬の蹄の内部にある葉状層の病気のこと。肢に故障を発症し動けない状態で他の肢で長時間負重し続けると蹄の内部の血液循環が阻害され、蹄の内部に炎症を起こし激しい疼痛を伴うのが原因の1つとされる。発症すると病勢の進行を止めることは難しく、予後不良になるケースも多い。

蹄叉腐爛(ていさふらん)

蹄底の下面にある蹄叉の凹部につまった汚物が原因で蹄叉角質が腐食し、悪臭を放つ状態のこと。ひどくなると跛行や他の蹄病を誘因することもある。蹄の手入れを小まめに行い、蹄に糞尿などが詰まったままにしておかないことが重要。

鼻出血(びしゅっけつ)

いわゆる鼻血のことで、外傷性のものと内因性のものがある。外傷性の鼻出血は短期間で治るが、内因性の鼻出血は習慣化することもある。鼻出血を発症すると呼吸が十分にできないため、レース中に発症すると競走能力を発揮できず失速していくことが多い。中央競馬の場合、内因性の鼻出血を初めて発症すると1ヶ月間、2回目は2ヶ月間、3回目からは3ヶ月間の出走停止となる。

心房細動(しんぼうさいどう)

心房が規則正しいリズムを失う不整脈の一種でレース中に発症することが多く、発症すると急激に失速してしまう。人間の心房細動とは異なり、健康な馬でも突如発症することもある。ほとんどは一過性のため、自然治癒して再発しないことが多い。

寝ちがい(ねちがい)

寝起きの際に発生する事故の総称。寝ワラのかたまった場所や馬房壁の近くで寝た場合は不自然な姿勢となり、無理に起きようとすると関節や筋肉に故障を起こしやすく、外傷を負う可能性もある。

挫跖(ざせき)

走行中に後肢の蹄の先端で前肢の蹄底を打撲した場合や石などの硬いものを踏んだ場合などに蹄底におきる炎症(内出血)のこと。肢勢の悪い馬、蹄底の浅い馬、時として踏み込みの良い馬に起こりやすく、発症すると蹄に熱を持ち重度の跛行になることもある。

屈腱炎(くっけんえん)

競走馬が疾走する上で負担のかかる前肢に起こりやすい腱の病気で、俗称を「エビハラ」と呼ぶ。発症すると長期休養に追い込まれることが多く、一度治癒しても再発する可能性も高い。サラブレッドにおける「不治の病」とされている。

ヤマキズ

馬が牧場での育成時に負った傷のことで、競走馬になった後もその傷痕が残っている場合に呼ぶ。

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